ぼく東奇譚

映像作家 東のブログ

屋久島①

今年の7月に鹿児島県屋久島へ縄文杉を撮影しに向かいました。

 

ここ数年程ずっと撮影に行きたいと思っていながら広島から南に行った事が無い自分にとっては九州の、しかも離島まで行くという事はかなり思い切った行動で、「今しか時間が持てないだろうから」に背中を押され、逆に「そうあってくれ」とも半ば思いながらの準備だったわけです。

 

更に今回は一人(撮影)旅であり、初九州でもあり初登山でもありと、初めてずくめだったので不安要素に枚挙暇なし状態で、知人の屋久島経験者に話を聞いたり、ネットで現地の情報を収集したりしてみても結局行ってみないとわからない部分が大半だったので一応諸々の準備を行い、勢いで出発しました。

 

神戸空港鹿児島空港鹿児島中央駅ー谷山港と、色んな人に道を尋ねつつ、現地のおばあさんにクリスタルガイザーエビアンの違いを尋ねられたりしつつ移動しまして、夕方頃屋久島に向かうフェリー乗り場に到着。

 

フェリーはいびすかすという格安フェリーに乗りました。

このフェリーは鹿児島ー種子島屋久島をつなぐ生活物資を運ぶ定期船で、自分が乗りたいだけなら予約不要。「乗せてくれー」的な感じで乗せてもらえ、乗組員や他のお客さんと雑魚寝するという面白い船

 

(ピックアップ作業とローカル番組を眺めつつ出航を待つ)

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(さらば鹿児島)

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(船からの眺め。コンテナだらけ)

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桜島

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景色も綺麗、風も気持ち良い、ビールも美味いという最高の状態で日が暮れるまでぼーっとしました。夜間種子島に寄港、積み下ろし作業があったようですが疲れて寝ていたので記憶にありません。

 

(ビール)

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(日没間近)

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そして翌日朝、すっかり寝ていた僕は船の汽笛で目を覚ましました。他の乗客は皆荷物を纏めてデッキに出ていたので僕も遅れてのろのろ出てみると...

 

 

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屋久島が目の前に。思わず「これがヤクシマ...」と呟いたとか呟かなかったとか....。

(映画「血と骨」の冒頭、金俊平が済州島から日本に渡ってきたシーンを思い出したのは本当)

 

②へつづく